心中・恋の大和路とは……

亀屋忠兵衛/瀬戸内美八

大阪の飛脚問屋亀屋忠兵衛と、新町の遊女・梅川。
二人の許されぬ愛の行く末を描いた近松門左衛門の「冥土の飛脚」に、宝塚の華やぎとより深い人情模様を加えつつ、ロックミュージカル仕立に構成し直した、宝塚バウ・ミュージカルです。
昭和54年、瀬戸内美八の忠兵衛にて宝塚バウ・ホールでの初演が好評を博して以来幾度も再演された、名作揃いの宝塚バウ・ミュージカルの中でも、五本の指に入る名作です。

瀬戸内の忠兵衛は、初演のあと昭和57年(宝塚バウホール)の再演以降、退団後にも皆様の是非もう一度あの忠兵衛を……との要望を受け、平成11年・平成13年にも再演され、その都度お客様の感動と涙をさそって参りました。

そして、今年平成19年、さらに深みを増した瀬戸内忠兵衛が、蘇ります。
相手役の梅川には、初挑戦の南風まいが新風を吹き込みます。
又、忠兵衛を誰より案じる友・八右衛門には、おなじみの峰さを理。瀬戸内の忠兵衛といえば峰の八右衛門と言われる、切っても切れぬ最高のタッグが再現されます。
他の出演者・スタッフ一同も、これまで以上の感動をお届けしようとの思いに湧きたっております。

かつてご観劇され、涙を落とされた方は勿論、今回の公演が初見になるという方も、是非劇場へと足をお運びください。
「心中・恋の大和路」が、新たなる感動を呼び起こすことをお約束致します。

「恋の大和路」実行委員会

あらすじ

大阪の飛脚問屋亀屋忠兵衛は、馴染みの遊女、槌屋の梅川が他の男に身請けされると聞き、届けるべき相手がある為替五十両で梅川を己のものにするべく、身請けの手付け金を支払ってしまう。
届く筈の為替を使いこまれたのは忠兵衛の友八右衛門。
八右衛門は、忠兵衛を許しながらも、梅川との縁を切らせ、商人としてあるべき道へと戻してやりたいと心を砕く。
考えた末、八右衛門は槌屋へと出向き、忠兵衛の手付金が他人の金であることを明かし、その金を受け取れば槌屋にも咎めがあるからと、忠兵衛が来たら追い帰すよう頼むが、そこへ忠兵衛がやってきた間の悪さ。
八右衛門の心を知らぬ忠兵衛は、八右衛門を裏切り者呼ばわりし、手持ちの為替三百両の封印を切り、梅川の身請け金にしてしまう。
他人の為替の封印を切ってしまったからには、極刑は必定。
忠兵衛と梅川はただ二人寄り添いながら、追手の目を逃れて忠兵衛の故郷・新口村を目指す……